目を充電する

眼精疲労とはタチが悪い。


ただ目が疲れるだけかと思いきや、肩こりだの頭痛だの、しまいには吐き気までくっついてくるらしい。

「寝れば治るだろう」と布団に潜り込んでも、翌朝スカッと回復しているとは限らない。

子どもの頃は、大人たちに「暗い所で本を読むと目が悪くなる」と散々言われてきた。

が、大人になってみたらパソコンやスマホの方がよっぽど目に悪いのではと心の中では思う。しかも仕事だから逃げ場がない。

単に、年齢を重ねるごとに疲れる部位が増えているだけなような気もするが、
結局、眼精疲労というのは文明の進歩と一緒に進化してきた、しぶとい妖怪みたいなものなのだ。

対策として1番ポピュラーなものは、皆さん御存じ目薬だ。

今の時代は本当に感心する。なんと”パソコン疲れに効果のある目薬”というものが存在するのだ。

目薬はよく使う、というか毎日必ず使う。用途としてはリフレッシュ目的よりも、ただ目の中のゴミを洗い流す用途で使っている。

なんとなくビタミン入りの200円くらいの特売品で、まぁ効能など二の次だ。

パソコンに効く目薬というものは、一体どのように効くのかと思うのだが、説明を見ると「目の疲れを取る」、「視界がクリアになる」などと書いてある。

その理由とは、ビタミンの質が少し特別だかららしい。

ビタミンの質…、普通のビタミンとは一体何が違うんだろうか。

ビタミン界にもエリートと落ちこぼれがいるのかと思わされる。

そのエリートビタミンが、目のピントのズレを直したり、目の筋肉の代謝を良くしたり、乾燥を防ぐ角膜保護成分を引き連れていたりするのだという。

出来すぎた話に聞こえなくもないが、もし一滴で目の疲れや、肩や首の凝りが軽くなるのなら、それはもう”携帯が出来る眼科”になりえる。


サンテPC 第2類医薬品 12㎖

パソコンやスマートフォンのモニタから出ている青色光、いわゆるブルーライトなどにより、毎日少しずつ、目には負担がかかっています。 サンテPCは、目のピント調節機能を改善するビタミンB12と角膜を保護するコンドロイチン硫酸エステルナトリウム、ダメージを受けた目の組織代謝を活発にするビタミンB6を最大濃度配合※。8つの成分が目の炎症や疲れなどを改善するスッキリとしたさし心地の目薬です。パソコンやスマートフォンなどをじーっと見つめることの多い方の目の疲れに効果を発揮します。

効果・効能

紫外線その他の光線による眼炎(雪目など)、目の疲れ、結膜充血、眼病予防(水泳のあと、ほこりや汗が目に入ったときなど)、目のかすみ(目やにの多いときなど)、目のかゆみ、眼瞼炎(まぶたのただれ)、ハードコンタクトレンズを装着しているときの不快感

参天製薬日本公式サイト内引用

ロートデジアイa 第3類医薬品 12㎖

「瞳、チートモード」

デジタル画面を長時間見つめていると、瞬きの回数が少なくなったり、目の筋肉に負荷がかかります。デジタルで疲れた目は「ロートデジアイa」でダメージリカバリーを。
デジタル世界を彷彿とさせる紫色の製剤には6種の有効成分配合。アズレンスルホン酸ナトリウムが目の炎症を鎮静。ビタミンB12が筋肉の疲れを回復サポート。さらに、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムが角膜ダメージを保護して疲れ目をケア。※ピント調節筋

効果・効能

目の疲れ、結膜充血、眼病予防(水泳のあと、ほこりや汗が目に入ったときなど)、紫外線その他の光線による眼炎(雪目など)、眼瞼炎(まぶたのただれ)、ハードコンタクトレンズを装着しているときの不快感、目のかゆみ、目のかすみ(目やにの多いときなど)

ロート製薬 公式サイト内引用


目の疲労を軽減するにあたっては、様々なアイテムがこの世の中には存在する。

目薬の1滴では無く、眼球そのものをザブザブ洗う、洗眼薬や、目回りの筋肉を温めて癒すアイマスク、PCメガネなども多数存在する。

眼精疲労においての原因は近代化が1つの原因だが、そうは言っても、切っても切り離せない存在のパソコンやスマホを今さら手放すわけにはいかない。というか、デジタルが無ければ生きていけない。

ふと思ったのだが、アフリカ周辺のマサイ族はどうなのだろう?

イメージとしてはデジタルを使う場面は日本人よりは少なそうだ。もしかしたら目が疲れない裏ワザを知っているかもしれない。

根本、マサイ族に眼精疲労が無い、もしくは少ないとされるデータは無い。言ってしまえば、そんなのは、人によるからだ。(え?)

ただし、生活様式や環境の違いから全体的に見て、「少ない可能性が高い」とは言えそうではある。

1.視環境の違い

マサイ族の生活圏は広大なサバンナ。視線は常に遠く、およそ数百メートルから、数キロ先の動物や敵、天候にまで向けられる。

逆に現代人は、近距離(およそ30センチ〜50センチ程度)のパソコンやスマホを長時間見るために、目の調節筋(毛様体筋)に強い負荷が、かかってしまう。

マサイ族は、俗にいう、近くで作業をする「近業作業」が少なく、遠方視中心の生活の為、眼精疲労が起こりにくいと考えられている。

2.光環境の違い

マサイ族は、ほぼ自然光のもとで生活している為か、人工照明やブルーライトにほとんど晒されない。

現代人はLED照明や、ディスプレイのブルーライト、夜間の不規則な光環境で目が疲れやすくなってしまう。

光に対するストレスを実は知らず知らずのうちに感じていたのだ。

よって、その人工的な光の少なさも疲労軽減の要因になりえる。

3. 生活習慣・姿勢

マサイ族は、放牧や狩猟などで体を動かしている為、血流がよく、眼周囲の循環も良い。

動いていたら目が疲れないのか?と疑問が生まれるが、少なくとも丸1日パソコンの前に居座るよりはマシであることは確かだ。

現代人はデスクワーク中心で同じ姿勢を続け、首や肩が緊張してしまう。それこそが眼精疲労に直結するのだ。

全身の活動量の違いも目の健康に影響するのかと思わされる瞬間だ。

4. 遺伝的要因

マサイ族は、伝統や環境的に視力が良い人が生き残りやすい傾向がある。

遠方の獲物や敵を素早く見つけられることが生存に直結してしまうからだ。

結果として、遺伝子的に視力や視覚機能が強い可能性があると言えよう。

何と言ってもマサイ族の平均視力は、3.0~8.0と言われている。レーシック手術をしたとしても無理そうな8.0の視力とはどのような景色なのだろうか。

フルハイビジョン顔負けの鮮やかな風景は日常茶飯事だろうが、隣の女性のメイクのヨレも鮮明に視えてしまいそうだ。見なくていいものまで見えるのは若干、同情する点ではある。

ちなみに世界一視力が良い人は12.0らしい。一般的な視力良好の人の6倍だ。

食べ物で言えば、ブルーベリーだ。

今や、コンサート会場などで、遠くに居る”推し”を肉眼で拝む為に飲むドリンクまで販売されている。ブルーベリー=目に良いとは誰もが知っていることだろう。

なぜブルーベリーが目にいいのかは「どうせ、必殺のビタミンだろ」とは思ってしまうが、まぁ確かにビタミンCやビタミンAは豊富に入ってる。

ビタミンCは抗酸化作用で疲労軽減、ビタミンAは暗い場所に適応するのに不可欠なロドプシンの合成を助ける成分のようだ。

でも1番はアントシアニンが主体である。目の細胞を活性酸素によるダメージから守ったり、簡単に言えば視えやすくするよ~と言ったところだろうか。

ただ、ブルーベリー自体は、一時的な効果ではあるらしい。いやいや、正直一時的でも、かなり有難い存在である。

ブルーベリーを摂取してまで、鮮明に視たいものと言えばお札の数字だ。1,000円だと思って払ったら10,000円だった、ということがあれば人生の大損だからだ。


推し活ブルーベリー 

ブルーベリーエキス(ビルベリー約100個分)配合。ピリッと刺激を感じるスパイス×ブルーベリー風味です。ノンカフェイン×ノン炭酸、ショットサイズでイベント前の貴重な時間にもサッと手軽に飲んでいただけます。さらに「イベントの最後まで全力で推してほしい」ことから、クエン酸、ビタミンB₁・B₂・B₆も配合。コンサート、観劇、スポーツ観戦や、お子様の学校行事など大切な瞬間を一瞬たりとも見逃したくないシーンにおすすめです。「どんな席でも神席に…」そんな想いを込めたドリンクで、推し活をサポートします。

常盤薬品工業株式会社 公式サイト内引用


そういえば眼科というものはいつも混んでいる。

なんとなく総合病院の眼科の受付を見るとゆったりしてそうだが(悪口ではない)、大きな専門病院に行くと、本当に信じられないくらい混んでいる。2時間待ちなんて当たり前だ。

と、言うのもなぜか、毎年の健康診断で視力検査が引っかかってしまう。再検査として眼科に行くのだが、原因は左右の視力が大きく違う為であるのは明白だ。

今現在、これと言って困ったことはないのだが、将来的にリスクは多少あるかもしれないとのことで、悪い結果にならない為に、定期的な通院をしている。

他の科との大きな違いは診察室が真っ暗なところだ。お化け屋敷のほうが、まだ歩けるくらいの漆黒の部屋に通される。

そして、目を潰しにかかってます?と思うレベルの、レーザー光線並みのライトを当てられながら検査するのだ。あのドクターはドSに違いない。

感覚的にはこの診察時間で、目が悪くなりそうである。

この先、視力は無意識に悪くなることはあっても、勝手に良くなるなんてことは無いだろう。

視力の低下のせいで、色々と見間違いなどが起こることは是非とも避けたい。

病気になる原因を極力避けているつもりでも、デジタル化社会において日々の眼精疲労に対する蓄積があることは確かだ。

ただ、動ける身である以上、運動や、食事の改善などは、今すぐにでも出来る。

今ある視覚は決して失いたくない。

大したことをしなくても、気づいた時にでも充電をしてあげると、これからの人生のパフォーマンスまでも上がりそうではある。

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